幽霊とか豆板醤の話

こんにちは、森久保です。

 

皆さんはゾンビって見たことありますか?私はありません。ゾンビっていったら顔色が悪くて薄汚くて手を前に伸ばしながらさまよってるイメージ。臭そう。

 

皆さんはキョンシーって見たことありますか?私はありません。キョンシーっていったら中国の妖怪で顔にお札が貼ってあって手を前に伸ばしながら跳ねてるイメージ。あとキョンシーコスプレってだいたいかわいい。

 

皆さんは幽霊って見たことありますか?私はありません。幽霊っていったら足が無くて白い服と三角巾みたいなのかぶってる。恰好ほぼ給食当番じゃん。今「きゅうしょくとうばんじゃん」を変換したら「給食豆板醤」に変換された。給食豆板醬ってなに?給食に豆板醤が出たってこと?主食主菜副菜全部豆板醤ってこと?豆板醤ご飯と豆板醤スープと豆板醤焼きと豆板醤。豆板醤中学校。ていうか豆板醬とコチュジャンの違いって何?どっちも辛い泥みたいなやつだよね。豆板醤中学校の姉妹校、コチュジャン中学校。豆板醤中学校は厳格な校風の学校。赤い制服、金の線が入ってる。コチュジャン中学校は自由な校風。昔は仲の良かった双子の姉妹がそれぞれの学校に進んで、そこで友達ができてなんとなく距離を感じるようになっちゃうって話が読みたい。そういうのある?そういうのをください。今年の誕生日には。

そういう話ではなかった気がするな。幽霊の話をしてたのにちょっと複雑な姉妹の関係性の創作を求める人になってしまった。

話をちょっとだけ戻すと、幽霊って手を前にだらんと伸ばしてるイメージ。

で、ゾンビとキョンシーと幽霊ってみんな手を前に出してるよねって話がしたかったんだ。なんで?ちなみにこれに関して結論を持っているわけではないので疑問を投げかけるだけで終わりです。そういう記事があってもいいと思う。「○○の年齢は?出身地は?顔は公開してる?」っていう記事で気になりますよね。で終わる記事があってもいいと思う。嘘です。そんな記事は無くなったほうがいい。というわけで適当に結論を書いておくか。結論というか特別知識があるわけじゃないので調べたことをまとめておく。

まずキョンシー。中国の文化で葬式は故郷でやるものっていうのがあって、出稼ぎとかで遠くに行って死んだ人の死体を故郷まで運ぶ必要があった。そこで道士っていう人たちの出番で、道士が術をかけると死体はそのあとをついて歩くという怪談というか伝承みたいなものがあったらしい。それがキョンシーのあのビジュアルの元なんですね。それを現実的に解釈した本によると、複数の死体を一度に運ぶ方法として死体を前ならえさせて並べる。その腕の下に竹を通し竹と腕をくくる。そうして運ぶと死体が前ならえして道士の後をついて歩いているように見えるってことらしい。竹がしなってジャンプしてるようにも見えるかもね。キョンシー、ゾンビ、幽霊全部手が前向いてるとはいったけど、ゾンビは手のひらが見えてて幽霊は手の甲が見えててキョンシーは指先までまっすく向いてる。その死体運搬方法のせいでそのポーズになったとしたら納得ですね。

幽霊とかはそういう絵が昔描かれてそれが一般化したってのは一番ありそうだけど、そもそもどうやってその絵が描かれたのかっていうのが問題ですね。死んでるものだから力の入ってない様子を表現したくて手がだらんと垂れてる描き方をしたとか。それなら手を下ろしててもいい気がする。幽霊のイメージの元になった絵とか本当にあるんかと思って調べたらそれっぽいのが出てきた。でも別に手を前に出してだらんとしてない。ただどれも手の甲しか書かれてない。確かに、考えてみると手のひらが見えるような絵を描こうとするとバリヤードみたいになってしまうのかもしれない。バリヤードみたいな日本画は見たことがない。手の甲ってイメージが先行して手の甲を見せるあのポーズになったのかも。

ゾンビは正直どうでもいい。ゾンビといえば人を襲ってるシーンだから人を襲うときに手を前に出しててそれがゾンビのイメージになっただけだと思う。「ゾンビといえば靴の中に入った石が気になってるっていうポーズだよね」なんて人はいないと思う。それだけです。ゾンビの話は終わり。臭いし。

という感じで一応それぞれに結論みたいなものを出してみた。キョンシー、幽霊、ゾンビ、3つとも人が死んだ後のものでそれが同じようなポーズをしている。実は共通のモデルとなった「人が死んだ後に現れる妖怪」みたいなものが実際にいて、それを昔の人が見たから全然違う地域なのにこういう怪談が生まれたみたいなそういう話があったらとても良いなって思いました。

そういう話をください。今年の誕生日には。